さて、ミャンマー事業では、衛生環境改善支援として、環境に負荷のかからないし尿分離型のエコサントイレ導入を行っています。ミャンマー、特に農村部では、トイレの導入が進んでおらず、草むらをトイレ代わりにしている状態です。事業実施対象村のシュエドゥ村では152世帯中52世帯、メティヨ村では37世帯中27世帯がトイレを所有していません。また、一般的なトイレも、地面に穴を掘って排泄物を流し込むというもので、地下水や土壌の汚染につながる可能性もあります。また、雨季には、トイレからし尿があふれ出してしまう危険性もあります。
当会では、これまでにマラウイで1,000基以上のエコサントイレを建設してきましたが、ミャンマーでのエコサントイレ導入には、大きな問題がありました。マラウイとは異なり、ミャンマーでは、排せつの後に、水でおしりを洗う習慣があります。便を堆肥・肥料に変身させるには、水分が混入されてはダメなのです。このため、まず7月に、日本人建築専門家に現地調査を行ってもらい、ミャンマーの文化や風土に適したエコサントイレを設計してもらうことから始まりました。
続いて、8月に、エコサントイレの説明会を行い、モデル世帯の選定と、エコサントイレの建設を実際に行う10名の「エコサン・ビルダー」の選出を行いました。開発の事業は、ものをあげるだけでは、うまくいきません。住民の方々の自助努力促進のため、また、「自分たちのものなんだ!」というオーナーシップ増進のため、事業対象村のトイレを持たない世帯から、建設のための資機材を一部負担しても参加したいという希望者が選ばれました。
そして、今回、9月9日〜18日に、日本人建築専門家によるモデル基2基の建設を通じたビルダーへの技術移転を行いました。モデル基2基は、住民からの聞き取りを踏まえ、公共性が高いこともあり、メティヨ村の小学校に建設することになりました。ちょっと前置きが長くなってしまいましたが、今回は、モデル基建設前半(9日〜13日)の様子をお伝えしたいと思います。

まず1日目は、し尿分離に大切なフロア部分をつくります。真ん中の穴がおしりを洗った水の排水用で、両側の2つの大きい穴が便用、小さい穴が尿用です。

次に、学校の裏の地面を平らにし、トイレの基礎部分を作ります。

2日目からは、便を貯めるタンク部分の建設に取り掛かりました。

タンク部分の端と端が同じ高さになっているか、確認します。

9月のミャンマーは雨季まっただ中で、天候が心配の種でした。5日目に、日本人建築専門家の方と、朝に現場に到着すると、ブルーシートで簡易の屋根を作り、作業をすでに開始している姿が見られました。ビルダーのみなさん、本当に真面目&熱心です。

日本人建築専門家の左官の技術にも興味深々です。積極的に「確認してください!」と声をかけてくれます。真剣な眼差しですね。
4日目までに、タンク部分の建設を完了して、エコサントイレ建設の前半は終了です。雨ニモ負ケズ、建設計画通りに進みました。次回は、モデル基建設後半分について、アップしたいと思います。
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