2011年10月31日

人々をつなぐワークショップ

パレスチナのアッバース議長が、9月23日に国連加盟の申請を行ったことは、日本でも大きく報道されたことかと思います。同議長が国連で行ったパレスチナ人の苦しみを代弁する演説は、彼らの心を深く打ち、西岸内の各都市で申請を祝うためのイベントでにぎわいました。この一方で、ユダヤ人入植者はパレスチナ人への攻撃の姿勢(パレスチナ車輛への投石やオリーブ樹木の伐採など)を強め、両者の対立という現実が再び浮き彫りになりました。

$NICCO@パレスチナ

このような政治的に緊張した状況の中、NICCOは9月21日に、ナザレス(イスラエル)にてオリーブの害虫対策についての国際ワークショップを行いました。同事業は、二年程前から外務省の助成を受けて開始したものですが、地中海のオリーブ生産国が共通で抱える害虫問題に国境を越えて協力し、取組むために始めたものです。今回は、パレスチナ人9名がイスラエル政府から渡航許可証を取得して参加できたのに加え、日本、ギリシャ、パレスチナ、イスラエル各国の専門家や、イスラエルのキブツでオリーブ栽培を営む農家などが参加し、事業の成果を共有すると同時に、互いの知見を紹介しあい、意見交換が行われました。パレスチナの著名なオリーブ専門家も講義を行いましたが、これを聞いたユダヤ人農家が「機械化が進むイスラエルでは忘れられつつある、オリーブ栽培と農業の基本について考えさせられた」と語っていたことが印象深く残っています。このような場で、政治的に対立しあう人々が、個人レベルの信頼を構築し、更に互いの立場の理解につながることを私たちは望んでいます。

NICCO@パレスチナ

ちなみにNICCOのワークショップをホストしてくれたのは、古いアラブ建築の屋敷を改造し、素敵なゲストハウスに変身したFauzi Azar Innです。スタッフの方々は、当会の事業に共感し、会場準備から宿泊手配、またトバス産品であるオリーブオイルや石けんの販売に至ってまでも、親身にサポートしてくれました。ナザレスを訪れる機会があったら、是非皆さんにお勧めしたい宿です。


NICCO@パレスチナ
posted by NICCO at 20:25| パレスチナ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月19日

オリーブオイル展示会・国際会議に参加

トゥルカレムでおこなわれた、パレスチナ初の国際オリーブオイル会議・展示会に参加し、オリーブオイル、女性たちの手づくりのオリーブオイル石けんや食品を展示・販売しました。



NICCO@パレスチナ


展示会は3日間にわたって開催されました。毎日、午前と午後に2人ずつのブース当番を、石鹸製造チームと食品加工チームそれぞれの女性たちに交替で担当してもらいました。


トバスからトゥルカレムまではバスを乗り継いで来なくてはならないのですが、女性たちは展示会を楽しみにしていたようで、みんなスケジュール通りにやってきてくれました。




NICCO@パレスチナ


2日目に午前担当だったマイサは、午後になっても帰る気配がないので、もう交代していい時間だよ、と伝えると「楽しいから終わりまでいたい」とのこと。展示会に参加するのは今回が初めてだったそうなのですが、「展示会って大好き!」と言っていました。



NICCO@パレスチナ


彼女たちにとっても、このように直接お客さんに接したり、自分たちでつくった作ったものについて誰かに説明したりするというのはなかなかない機会です。こうした展示会が、女性たちにとって少しでも何かを学ぶ場になれば嬉しく思います。



NICCO@パレスチナ-オープニング時、一時的に超人気ブースのように。



NICCO@パレスチナ-毎日楽しそうに働いていた女性たち。

posted by NICCO at 15:53| パレスチナ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月23日

春のパレスチナ

私、木川がパレスチナに赴任となり、このトバスにやってきたのは昨年11月末。

その頃のトバスには薄茶色の景色が広がっていました。



NICCO@パレスチナ


サボテンさえひからびているような状態で、みんなが雨を心待ちにしている季節でした。そんな中でもオリーブの木々はなんでもないかのようにたくましく立っていて、オリーブの強い生命力を感じさせられたものです。

雨が降ったりすると、日本では「天気が悪い」というような表現をしますが、パレスチナに降る雨はいつも歓迎されています。残念ながら、今年は降雨量が少なめのとのこと。水が貴重なパレスチナでは、何かを「湯水のように使う」というような表現は理解されないのではないかと思います。

それでも、冬の間に降った雨は大地に恵みをもたらしたようです。



NICCO@パレスチナ



今の季節のトバスはいつの間にかすっかり緑におおわれています。あのカラカラの大地のどこに眠っていたのだろうというような、みずみずしい緑の草やたくさんの花が次々に地上に顔を出してきました。



NICCO@パレスチナ


小さな黄色い花や菜の花に似た花、サクラ草のような小さなピンク色の花、真っ赤なアネモネ。そして、あちこちでアーモンドが桜に似た花を咲かせています。薄い青色の花はなんだろうと思って近づいてみると、ローズマリーの花でした。


NICCO@パレスチナ


黄、白、薄紫などの色の花がオリーブの木々の根本を彩っているのを見ると、特に春が好きというわけではなくてもなんだか浮き立った気分になるものですね。



NICCO@パレスチナ


「パレスチナの春は本当に綺麗なんだから、楽しみにしていてね」と地元のパレスチナ人が自慢げに話していた意味が分かる気がしています。

posted by NICCO at 15:34| パレスチナ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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