2014年08月09日

【シリア人道支援】地球のステージ桑山先生 のワークショップ

はじめまして!6月からNICCOヨルダン事務所に派遣されている宮田です。
派遣期間中、ヨルダンの様子をめいっぱい皆様にお伝えできればと思います。

さて、6月25日にトラウマケアの専門家であり、NPO法人地球のステージの代表理事である桑山紀彦医師がNICCOザルカ支援センターにいらして、スタッフ向けに子ども向け心理社会的ケアのワークショップに関するセミナーを開催してくださいました。桑山医師には、NICCOの心のケア事業のアドバイザーをしていただいています。

心理社会的ケアとは、描画、粘度細工、スポーツ、演劇などを通して、心の中に抱えたものを外に吐き出し、参加者や周囲の人々と共有することによって、自らの体験を捉え直し、心の傷を受容することを目的としたワークショップです。

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スクリーンの前に立ち、地球のステージが実施するガザ地区での活動について説明する桑山医師

NICCOでは桑山先生の策定した心理社会的ワークショップのプログラムに基づいてシリア難民、ヨルダン人貧困層の子どもたちに向けてワークショップを実施しています。シリア国内の紛争地でショッキングな経験をした子どもたち、あるいは貧困の中で精神的ストレスに晒される子どもたちが、その辛く苦しい出来事をそのまま心に留めてしまうと、心の病にかかる恐れがあります。そんなときに絵や粘土を通して、辛い経験を目に見える形にして外に吐き出し、共有することで新たな意味を捉えなおしていくことはとても重要です。

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絵を描くワークショップ参加者たち

桑山医師は主催する「地球のステージ」の活動でも、東日本大震災の被災地やパレスチナ自治州ガザ地区などをはじめ世界各地で、子どもたちを対象とした心理社会的ケア事業を実施しています。また、日本国内でも学校や公民館を巡り自身の国内外での活動について講演をされています。その講演スタイルがとてもユニークで、写真のスライドを見せながらギター片手に歌うというステージです。かくゆう私も、実は桑山医師のステージを拝見した一人です。当時小学5年生でしたが、ステージ上でギターをかき鳴らす先生のお話はとても印象的で、今でも心の中に残っています。もしかしたらそのことが、私が国際協力の分野に興味を持ち出した第一歩だったのかもしれません。そう考えるとすごいめぐり合わせですね。

今回のヨルダンでの桑山医師セミナーから話が反れてしまいました。セミナー中の現地スタッフも桑山医師のお話に興味津々といった顔つきです。質疑応答の時間には、普段のワークショップでの悩みや疑問を、もの凄い勢いでガンガン質問していました。セミナー後もすぐさま桑山医師の近くに寄って行って質問攻めです。

今まではワークショップの方法を理解しようと頑張っていましたが、桑山医師とスタッフとのやり取りを聞くうちに、方法を知る以上に大切なことがあることに気づきました。それは、子どもたち一人ひとりに寄り添い、温かく見守ることです。平和に暮らしていれば想像もつかないような経験を人前で話す時に、それを優しく受け止めてくれる大人がいてこそ、子どもたちは素直に心の中を表現できるのだと思いました。

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参加したスタッフはみんな真剣に桑山医師のお話を聞いています

これまでも桑山医師には、メールやスカイプでアドバイスをいただいていましたが、今回のセミナーは直接疑問をぶつけるいい機会になったと思いました。

*NICCODのシリア内戦の被災者に対する人道支援事業 (ヨルダン人貧困層に対する支援を含みます)
http://www.kyoto-nicco.org/project/support/syria001.html

ヨルダン事務所
ザルカ支援センター
インターン生
宮田 恵利

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2014年07月22日

【シリア人道支援】心理社会的ケア女性向けワークショップ〜石鹸作り〜


今日は3月までヨルダンでインターンをしていた石崎さんの記事を掲載します。

AssaLamo ALaykum!(アッサラーム アレイコム/こんにちは!)
2014年3月からヨルダン事務所に赴任しました、インターン生の石崎です。心理社会的ケアの一環として、女性向けとこども向けのワークショップに携わっていく予定です。

自己紹介をした際にヨルダン人に笑われたのですが、私の名前(Ai Ishizaki)はアラビア語でAna Ishizaki (アナ イシザキ/ I’m something delicious.) と言っているように聞こえるそうです。アラビア語圏の人にしたら、私はただのおかしな人ですよね(笑)

2014年3月12日ザルカ支援センターにて、心理社会的ケア女性向けワークショップの中で石鹸を作りました。
まず、材料を準備していきます。

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【石鹸のもとになるグリセリンを溶かしています】

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【最上部から時計回りに、薔薇・ラズベリー・カモミーユ・ブラッククミン・シナモン】

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【石鹸を色鮮やかにするために、石鹸の中に入れる様々な色の石鹸を小さくカットしています】

次に、石鹸の型に材料を入れ、グリセリンを流し込んでいきます。

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【スポンジを入れています】

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【グリセリンを流し込んだ後】


最後に冷やして、完成です。

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【冷やしている最中の石鹸↑】          

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NICCODのシリア内戦の被災者に対する人道支援事業 (ヨルダン人貧困層に対する支援を含みます)
 http://www.kyoto-nicco.org/project/support/presentation/syria001.html

ヨルダン事務所
ザルカ支援センター
インターン生
石崎 愛


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2014年07月04日

【シリア人道支援】ヨルダンからこんにちはB(最終回) ADRA Japan Youth塚田さんのブログより

NICCOでインターンをしていたADRA Japan Youthの塚田さんのブログ紹介の最終回です。
(前回記事はこちら⇒ヨルダンからこんにちはA

【ヨルダンからこんにちはB】
2014年06月19日
こんにちは、ADRA Japan Youthの塚田です。
今回はヨルダン編最終回です。ぜひお読みください。

6日目
 6日目は雑務のお手伝いをしていました。極々簡単な会計簿の入力と、事務所内の備品リスト(机やイス、パソコン等)の作成をしました。京都本部でインターンをしているときも同じように備品の確認をしたのを思い出します。「日本でできないことは、海外でもできない、まずは日本から」とNICCO京都本部でのインターンの時に事務局長のおっしゃっていたことをふと思い出しました。
 事務所から滞在先ホテルへの帰りの車中で、一人のヨルダン人スタッフにNICCOで働いている理由を聞いてみました。彼は大学時代に地元のボランティア団体に所属し、その活動が大好きだったそうです。普通の会社に就職した時もその仕事が好きになれず、NICCOに応募したそうです。彼は現在も、働きながら大学院にてMBAの取得を目指していると聞き、自分の将来のプランの参考にもなりました。様々なバックグラウンド、経歴を持つ人が集まるのも、この業界の面白いところです。

お仕事が終わった後、アンマン市内を少し散策しました。


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図1)ケナーファ(アラブのスイーツ)
  有名店らしく、お店には行列ができていました。

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図2)ゴールドスーク アンマンは金も有名です。


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図3)アンマンの酒屋さん しばらくお酒を飲めなかった自分としてはありがたかったです。


最終日
 いよいよ最終日です。子どもたちのワークショップとインフォーマル英語教室を覗かせてもらいました。朝から教室の準備をして、ワークショップに臨みました。普段は演劇の練習などをしていたそうですが、先週の時点で演劇の発表が終わっていたので、ワークショップ自体は今日が最後となり、音楽を流して踊ったり、簡単なゲームをして遊んだりしていました。途中で男性陣が部屋を追い出され、カーテンの中で女の子たちが踊っていたのがアラブらしくて印象的でした(イスラーム教の関係で、女性が男性の前で踊ることはあまり好まれません)。みんな楽しんでいましたが、自分は疲れて最後までついていけませんでした笑 発表会で会ったことを覚えてくれていた子もいて、嬉しかったです。
 英語教室もみんな元気いっぱいで、先生を困らせることもしばしば…笑 他の子が発言しているときもお構いなしに「先生!」「先生!」と挙手してアピールしていました。あの積極性をみると、日本の子どもたちにも必要なんじゃないかと思いました。限度がありますが笑

 子どもたちの笑顔に元気をもらいつつ、最後にさよならをしました。スタッフさんが、私がクウェートに戻ることを子どもたちに伝えてくれたところ、子どもたちはバスの中から精一杯手を振ってくれました。

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図4)ワークショップの様子コピーライトマークNICCO(一部事情によりモザイクをかけています。ご了承ください)


最後に

 女性のワークショップの際に、彼女らの子どもたちと遊んでいました。帰りにバイバイと笑顔で手を振る姿を見て、何故か泣きそうになりました。彼らを勝手に可哀想と思う偏見からくる涙なのかもしれません。ただ彼の笑顔は今まで見たどんな笑顔よりも輝いていたのは確かです。それを壊してはいけないと強く感じました。
 しかし、彼はこの後何年たってもその笑顔を忘れずに生きていけるのでしょうか。難民認定(注)を受けた子どもたちは、ヨルダン政府の支援により公立学校での就学が可能になりますが、就労はできません。国外にでることも困難です。それでも将来の夢をもって生きている子どもたちがいます。彼らの夢がかなうことがとても困難であることを、いつか知ったとき、それで心が折れてしまい、笑顔を失ってしまう子が出てきても、私たちは彼らを励ますことができるでしょうか?(考えすぎかもしれません)彼らに責任はないはずです。
 「すべての子どもたちが、努力すれば夢をかなえられるという世の中を作りたい。」一週間の視察を経て、私の中にはそのような思いが生まれました。今まで何を支援したいのか明白でなかった点を変えることができました。これからはそのために自分には何ができるのか、考えていきます。
 
 今回、様々な方の協力のおかげで、このような貴重な体験をすることができました。たいへん感謝しております。またいつかヨルダンに行ければと願っています。
以上で、「ヨルダンからこんにちは」を終わります。3回という長いシリーズになっておりましたが、お読みいただきありがとうございました。

 留学生活も残り少なくなって参りました。日本に帰る前にまたクウェートでの生活を報告させていただく予定です。

(注)ヨルダンは「難民の地位に関する1951年の条約」に批准していないため、正確には「難民認定を受けたこどもたち」ではなく、「UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)を通じてヨルダンに居住するようになったシリア人の子どもたち」となりますが、分かりやすく表現させていただきました。

これで、ヨルダン編は最後の更新となります。お読みいただきありがとうございました。

転載元:http://ameblo.jp/adra-japan-youth/entry-11859958003.html
ヨルダンからこんにちはB ADRA Japan Youth
posted by NICCO at 11:32| Comment(0) | ヨルダン・シリア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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