2015年02月12日

【東北】いのちを語りつぐ会

おはようございます。東京インターンの中坪です。

私は先日、東京事務所でのインターンを終え、ずっと気になっていた東北に行ってきました。
NICCOは現在、東北に事務所を持っていないため、「閖上の記憶」を共同運営している認定NPO法人 地球のステージ様の事務所(宮城県名取市)にお邪魔しました。

*閖上の記憶↓
http://kyoto-nicco.seesaa.net/category/12482826-4.html

3日間と短い時間の間に、イベント「いのちを語りつぐ会」や、閖上の記憶、語り部の方のお話、慰霊碑、震災後は使われていない中学校、閖上あみーずの活動等、様々なことを見聞きし、考えました。
それぞれがとても深く心に残っていて、一体ブログをどうまとめようかと頭を悩ませながらパソコンに向かっています。

*閖上あみーず↓
http://yuriageamiizu.com

ここでは、「いのちを語りつぐ会」のことを中心に書くことにします。

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▲豪華な旅館の大きなホールがほぼ満席に!老若男女を問わず様々な方が講演に耳を傾けていました。

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▲イベント概要

プログラム上の「向き合う」「語りつぐ」という言葉にお気づきでしょうか?

地震や津波の恐怖・悲しみがストレスとなり、震災直後の被災者の方々には、
異常なハイテンション、集中力ややる気の喪失という症状が見られました。

「思い出したくない」と封じてしまいがちな壮絶な記憶に、
あえて向き合い受け止めることで気持ちを昇華しよう。

そういった意図で「向き合い」「語りつぐ」活動が行われるようになりました。

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▲「向き合う」活動の一つ。紙粘土で再現した「第一段階:震災前のわたしたちの街」

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▲「第三段階:未来のわたしたちの街」地震や津波を防ぐための建物・道具に注目。この前に第二段階として震災後の街の再現が入ります。

イベント中、語り部として参加された方にも、震災で息子さんを亡くした悲しみと後悔とで、震災直後は外に出る気持ちの余裕もなかったという方がいらっしゃいます。その方も今は、時に県外にまで出向いて、語り部の活動をしているそうです。

震災直後の様子から現在に至るまでに一体どれだけの葛藤があったのだろうと想像すると、「外」にいた自分は、とりとめもなく切実な現実を「震災」「復興」という端的な言葉のイメージに集約してでしか理解できていなかったのだと痛感しました。

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▲閖上中学校の前に置かれた机。

震災当日の朝には挨拶していた近所の人が津波で流されてしまった話、
2011年の4月は桜が綺麗だと思う心の余裕もなかったという話、
被災の程度によって被災者の間でも溝ができている話、

3日間の滞在で、様々な方からお話を聞くことができました。

ただ、今回お会いできた方は、心のケアによって震災のことを話すことができるようになった方々。
その方々のお話にある「震災から時間が止まったような」感覚から、
今も抜け出せずにいる人がいることを忘れずにいたいと思います。

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posted by NICCO at 10:32| Comment(0) | 東北事務所 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月10日

【シリア人道支援】女性プログラム 料理ワークショップ

こんにちは!
ヨルダン事務所インターンの岡です。
マイブームはヨルダンのおいしいパン探しです。個人的には今のところデーツパンが1番です♡

ということで、今回は食べ物にちなんだ女性向け心理社会的ワークショップをレポートします!

女性向け心理社会的ワークショップとは?
女性向け心理社会的ワークショップは、アラブ社会では弱い立場にある女性を対象(シリア難民・ヨルダン人貧困層)に、週に2日、刺繍、編物、料理、石鹸教室を開き、作業療法によって精神的ストレスなどの心理社会的ケアを目的に行われています。

1ターム1〜2か月で週に2日、1ワークショップあたり15〜20人が参加して実施しています。先生はどのワークショップも現地の方たちです。(料理はシリア人先生、他はヨルダン人先生)ワークショップの内容はそれぞれ、先生たちが相談して決めたシラバスに沿って進められます。

料理ワークショップのシラバスは、@ケーキAカップケーキBペイストリーズ(春巻きのようなもの)CクッキーDモロッコ料理EバラーゼFピザGクッキーHケッベIシリアのミルクプディングJシシバラク(挙げた餃子をヨーグルトで煮込んだもの)Kマムール(デーツのクッキー)
と、主にシリア料理が盛りだくさんのシラバスです。

また、参加者の女性たちには1人1人ワークショップのタームを始める前と終了した後の2回精神状態のアンケートと簡単な心理テスト(指定した物の絵をかいてもらいそこから精神状態を調査するバームテスト)を受けてもらい、グループ療法としてのワークショップの効果を確認しています。

ではここで、1月25日に行われた料理教室(Eバラーゼ)に参加してきた様子をここからはご紹介します。↓↓↓

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こちら右端が料理教室の先生。
大きなボウルに小麦粉とオイルと砂糖を入れて生地を作っています。

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先生の手際の良い作業を参加者の女性たちはみんなメモを取りながら真剣に見ています。

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戸棚には様々な材料が入った瓶がいっぱいです!

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はい、生地完成!
さて、隣の部屋に移って生地を形作っていきます。


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みんなで大きなテーブルを囲みわいわいと楽しくおしゃべりしながら先生が作るのに倣って形を作ります。

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結構出来てきました!

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オーブンに入れて10分ほど焼きます!

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この間にも女性たちは砂糖の量など作り方を先生に熱心に質問しているようでした。
家でも挑戦するのでしょうか!


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はい、完成!
シリアの代表的なお菓子バラーゼです!(前回食レポしたお菓子です)
ずばりセサミとピスタチオのクッキーです♡

みんなでわいわいおしゃべりしながらお菓子を作って食べる、あっという間の楽しい時間でした!

フィールド・マネージャーのシリーンに、女性向け心理社会的ワークショップや参加者に聞いてみると、参加者の女性たちはみな何らかの問題(家庭での夫婦関係、親子関係、経済的なものなど)を抱えているが、周りに打ち明けられず相手がなかなかいないようです。
ある時部屋に来て泣き出した女性がいました。その時の原因はすぐに解決したのですが、彼女の手や体が震えていました彼女は実際、NICCOスタッフは知らないストレスや精神的な問題を抱えており、悩みを他のワークショップ参加者には打ち明けていました。同じような境遇の女性たちの集まるワークショップの存在が、これからも少しでも多くの女性にとって普段打ち明けられない悩みをお互い共有できる場になればいいなと思います。


*NICCODのシリア内戦の被災者に対する人道支援事業 (ヨルダン人貧困層に対する支援を含みます)
http://www.kyoto-nicco.org/project/support/syria001.html
*“JORIA” Facebook:
https://www.facebook.com/joriaforwomen?ref=ts&fref=ts
*JORIA オンライン販売サイト:SOUQ HALAB(スークハラブ)
http://eathalal.jp/

※JORIAとは本事業の女性向けプログラム参加者の中から有志が立ち上げた制作グループです。


☆★☆ NICCOの活動に是非ご協力ください ★☆★

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posted by NICCO at 14:56| Comment(0) | ヨルダン・シリア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月05日

【シリア人道支援】カウンセリングプログラム 女性向けカフェ


おはようございます。
最近、人生で一番規則正しい生活を送っている自信があります。
ヨルダン事務所インターン生の岡です。
最初のアザーンで起きています。(笑)

さてさて今回は、カウンセリングプログラムの一環の「女性向けカフェ」についてその様子をご紹介します!

・「女性向けカフェ」とは
女性向けカフェとは、シリア難民、ヨルダン人貧困層の女性を対象に週に1回開かれている集まりです。参加者の多くは家庭内に問題を抱えており、子どもの非行、不登校、夫による言葉、身体的暴力を受けた経験を持つ女性もいます。このカフェは、そんな彼女たちに女性だけで集まり、思うままに自己表現できる自由な時間とスペースを提供しました。似たような境遇にある女性同士が、お互いの経験を共有し合い共に過ごすことで精神的なストレスや問題を緩和することが狙いです。

女性向けカフェという名前通りその時間そのスペースは、男性は一切立ち入れない女性たちだけの禁断の部屋となります。

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いったいこの部屋で何が行われているのか気になりますよね。
今回私はそんな気になる女性カフェに潜入してきましたのでその様子をご紹介します。

しかし禁断の部屋なだけあってこの中での彼女たちの様子を撮ることは難しいです。

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↑女性カフェが開かれたNICCOザルカ支援センター内の地下の部屋

なので、
ここからは個人の想像にお任せします。(笑)

12時ごろからこの部屋に20人ほどの女性が集まってきました。中には小さな子供を連れてきている人もいました。
現地のソーシャル・ワーカー、レイラとコーディネーターのネスリーンが出欠をとり、終わるとアラビアンな音楽がかかります。

すると円形に置かれたイスの中心でみんな踊りだしました。ノリノリです。

私は初めて本場のアラビックダンスを見ましたが、普段のムスリムの女性の姿からは想像できないくらいセクシーな踊りで驚きました!
手と足と腰の動きがとにかくしなやか!

また、その奥では女性にとって関心の高い美容教室が開かれていました。
現地の美容師さんが順番にヒジャブを取った彼女たちの眉を整えていました。
こちらの女性たちの眉はみんなきれいに整えられていて美しいですが、ひょっとしたら眉は美のこだわりなのでしょうか。
普段ムスリムの女性は頭にヒジャブを巻き外で髪の毛を見せることはないので、ヒジャブを取った彼女たちを目にしてとても新鮮で真剣に見つめてしまいました。(笑)
踊る人、眉を整えてもらう人、カップケーキと紅茶を片手におしゃべりする人などなど。
みなさんそれぞれに自由な時間を過ごしていました。

女性向けカフェではその他、その時々に合わせて様々なレクチャー(ヘルスケアの知識からフィットネスまで)も行っているようです。

ここで、カウンセリングプログラムに携わる現地スタッフ、ソーシャル・ワーカーのレイラとコーディネーターのネスリーンに、この女性カフェについていくつか質問してみました。

Q1 女性向けカフェではみんなどういう話をしているのですか?

彼女たちはシリアの様々な地域から来ているため、シリアでのそれぞれお互いの生活や文化の違いなど昔のことから、家族のことや家賃、他の支援団体の情報交換などなど現在のことまで様々なことを話しています。

Q2 女性向けカフェはどういう場ですか?

普段、彼女たちは家の中で夫や子供と限られた人たちのもとで暮らしています。そしてその内側に経済的な問題や家族との問題などを抱え込んでいる女性もいます。
女性向けカフェは、彼女たちを取り巻くそうした環境を一時でも忘れてリフレッシュするための自由な場所です。(なのでここでは個人の抱える問題が話になることはほとんどないようです。)

Q3 初めて参加した時から今までで女性たちに何か変化はありますか?

最初の彼女たちは異なる地域から来ていて知り合いもおらず、全く知らない土地の限られた世界で暮らしているため不安や悲しそうな表情をしています。
しかしこの場で時間を共有することで、次第に打ち解けあい、女性同士はもちろんのことザルカ支援センターのNICCOスタッフとも絆が深まっていきます。またこの時間に行われるレクチャーなどを通して暮らしに役立つ知識を得ることができます。
こうして彼女たちは、これまで未知の世界だった場所につながりができていくことで世界が広がり、踏み出す勇気や自信が芽生えることで自然と以前より笑顔が増えていきます。

今回女性向けカフェに参加して感じたのは、
この場での女性たちは本当にイキイキとして楽しそうだということです。
ノリノリでダンスを踊ったりみんなでワイワイと指遊びしてみたりと、普段の様子からは想像していなかった彼女たちの様子に少し驚くと同時にそれだけ自由な時間をもてているのだと感じ、うれしくなりました。
これからもこの場所を通してさらに女性たち同士が絆を深め、彼女たちの落ち着ける居場所が増えていけばいいなと思います。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
食レポA
久々の食レポはこれです!

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「バラーゼ」
これはヨルダンではなくシリアの代表的なお菓子です。 
ザルカ支援センターで開かれている料理教室で、シリア人女性たちが作っていたところに味見し行ってきました。(笑)
簡単に言うとセサミとピスタチオのクッキーです♡
小麦粉と砂糖とオイルを練って作った生地を丸めて、刻んだピスタチオを付けます。
そしてご覧の通り大量のセサミに大量のシロップを混ぜたものでコーティングします。
後はオーブンで10分ほど焼くだけ!
セサミの香ばしい香りが漂います。
味は、あれだけセサミにシロップをかけていたのに甘すぎず意外と程よい甘さでとても香ばしくておいしい♡♡♡
そして栄養満点です!ピスタチオは存在感を完全に消していますが!(笑)
ぜひ試してみてください。

*NICCODのシリア内戦の被災者に対する人道支援事業 (ヨルダン人貧困層に対する支援を含みます)
http://www.kyoto-nicco.org/project/support/syria001.html
*“JORIA” Facebook:
https://www.facebook.com/joriaforwomen?ref=ts&fref=ts
*JORIA オンライン販売サイト:SOUQ HALAB(スークハラブ)
http://eathalal.jp/

※JORIAとは本事業の女性向けプログラム参加者の中から有志が立ち上げた制作グループです。


☆★☆ NICCOの活動に是非ご協力ください ★☆★

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posted by NICCO at 11:19| Comment(0) | ヨルダン・シリア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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