2015年01月22日

【シリア人道支援】カウンセリング 家庭訪問

 Happy New Year!
新年あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願い致します。

ヨルダン事務所インターン生の岡です。みなさんはどんな休暇を過ごされたでしょうか?
お節料理に初詣に、、、なんてそんな日本のお正月のイベントムードはヨルダンには微塵もありません。こんなところに、イスラム世界を肌で感じる今日この頃です(笑)。

2015年も皆さんにとって素敵な年になりますように、遠いヨルダンからお祈りします。

さて、新年最初のレポートは、カウンセリングプログラムの家庭訪問についてです!

12月9日、ソーシャル・ワーカーと日本人看護師が精神的不安や経済的問題を抱えた家庭(3軒)を訪問し、面談を行いました。

カウンセリングプログラムとは、シリア難民やヨルダン人貧困層に対して精神保健面の支援として、シリアでの紛争、困難な避難生活や貧困生活から生まれたトラウマやストレスなどの精神的な問題の緩和を目的としたプログラムの1つです。

このカウンセリングプログラムは以前ご紹介した心理社会的ワークショップよりもさらに臨床的なレベルで、地元の精神科医・心理士・ソーシャル・ワーカーなどが中心となって行われています。

そして、カウンセリングプログラムの一環である家庭訪問は、様々な問題を抱えた人々が対象であり、現地のソーシャル・ワーカーが彼らの生活の実情を知り、今後の支援につなげることを目的としています。

この日訪問した3軒はヨルダン人家族1世帯、シリア人家族2世帯で当会のザルカ支援センターから車で30分ほどの街にありました。

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↑訪問先のお宅に向かう現地ソーシャル・ワーカーのレイラ

カウンセリング内容は各家庭の状況ごとに様々で、家庭内の人間関係から経済的な問題や健康面での問題まで幅広いものでした。

ここからは特に訪問したシリア人家族2世帯について、見聞きしたことを少しご紹介します。

シリア人家族(1軒目)
図2.jpg
↑家族の話を聞くソーシャル・ワーカーのレイラ(左奥)と森尾寛之看護師(左)
9人家族。
シリアのダラ出身。
カウンセリングでは主に家族1人1人の状況について話されていました。子供たちは全員教育を受けています。長男は爆撃でこめかみと左足を負傷していました。母親は医者から処方される薬を服用しないで生活することを望んでいました。また、こうしてNICCO現地スタッフが家庭訪問に来て、カウンセリングを受けることが一番の薬だと言っていました。
図3.jpg
↑外までお見送りしてくれた訪問家族の方

シリア人家族(2軒目)
図4.jpg
11人家族。
カウンセリングでは主に家族の健康面の問題について話されていました。
シリアで自由軍兵士だった息子さんを1人亡くしているようです。父親は脳梗塞を患い高血圧の薬を服用していました。またNICCOのザルカ支援センターに4回ほど登録に行ったが、まだ物資配布が回ってこないことを相談していました。

図5.jpg
↑こちらの家族も外まで見送りしてくれました

今回家庭訪問に同行させてもらい、初めて現地の人々の生活の現状や問題に直接触れることができました。その中で特に印象に残っていることが2つあります。

1つ目はシリア人家族の家の様子です。ヨルダン人家族の家を訪問した時は応接間に通されました。一般的なアラブ諸国の家のように絨毯と大きなソファ、テレビなどの家具がそろっていました。しかしその後のシリア人家族の家は絨毯とマットレスなど以外ほとんど家具がなくがらんとしてとても寒そうな印象でした。同じ国に住んでいてもヨルダン人と、避難して来たシリア人でこんなにも暮らしに大きな差があることにショックを受け、難民キャンプの外でもシリア難民の生活は厳しいものなのだと感じました。

またWFP(国連世界食糧計画)は継続的な支援を可能にするためにキャンプ外に住むシリア難民1人当たりの食糧補助を今年1月分、20JDから13JDへ減額することを決めました。これから彼らはどう暮らしていくのでしょうか?

2つ目は、しかしそうした状況でも、家に伺うとみんな笑顔で飲み物やケーキを出して出迎えてくれることです。私はここにイスラム教の客人をもてなす精神とアラブ流の歓迎の心を感じました。私はそれを少し申し訳なく感じつつも、とてもうれしく思いました。

この家庭訪問が今後もNICCOの有効な支援につながっていけばと思います。


*NICCODのシリア内戦の被災者に対する人道支援事業 (ヨルダン人貧困層に対する支援を含みます)
http://www.kyoto-nicco.org/project/support/syria001.html
*“JORIA” Facebook:
https://www.facebook.com/joriaforwomen?ref=ts&fref=ts
*JORIA オンライン販売サイト:SOUQ HALAB(スークハラブ)
http://eathalal.jp/

※JORIAとは本事業の女性向けプログラム参加者の中から有志が立ち上げた制作グループです。

ヨルダン事務所
ザルカ支援センター
インターン生
岡 玖美

☆★☆ NICCOの活動に是非ご協力ください ★☆★

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posted by NICCO at 10:42| Comment(0) | ヨルダン・シリア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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