2014年10月14日

【ミャンマー少数民族支援】ボランティア研修・家族計画

ミンガラーバー!ミャンマー、パ・アン事務所の遠藤です。
今回は、保健ボランティア研修で行われた家族計画の講義についてお伝えします。

母子の健康、家族の経済的状況を考慮し、子どもの数や出産間隔を調節することを家族計画と呼びます。
家族みんなの健康と幸せのために、家族にとって最も適切な数の子どもを、
適切な時期に、適切な間隔で産めるように、妊娠・出産に計画性を持たせることです。

私たちのプロジェクトサイトの村では子どもの数が多い家庭が多く、
中には子どもが8人とか11人という家庭もあります。
妊娠を希望していないのに避妊をしていない夫婦が多く、計画外妊娠もめずらしくありません。
子どもの数が多いと育児が大変なだけではなく、経済的負担も大きくなります。
妊娠回数が多すぎると、母親が出産後に出血などの原因によって死亡する危険性も高まります。
また、母子の健康のためには子どもを産む間隔を2年あけることが推奨されていますが、
子どもを産んでから一年未満で再び妊娠する人もいます。
出産間隔が短いと、早産などのリスクが高くなると言われています。

サブセンターと呼ばれる村の医療施設では、経口避妊薬、注射薬、男性用コンドームが無料で提供されています。
では、なぜ村の人たちは避妊をしないのでしょうか。

妊娠を望んでいないのに避妊をしていない既婚女性に聞いたところ、
その理由の多くが「避妊をすると病気になるから」でした。
経口避妊薬や注射薬のホルモン剤を使用すると、一時的に吐き気や胸の張りなど副作用がみられたり、
将来ある種の病気の発症リスクが上がったりする可能性があります。
子宮内避妊具(IUD)を留置すると、下腹部に痛みが出ることがあります。
そのため「避妊すると病気になる」と思い、使用したがらないということがわかりました。

ミャンマーでは、コンドームの使用が日本ほど一般的ではありません。
村の人も、コンドームという物も、どこでもらえるのかも知らない人が多かったのです。
サブセンターや病院ではコンドームを無料で配布していますが、もらう人がいないため使用期限が切れてしまうことが多いそうです。

そこでNICCOの保健ボランティア研修では、コンドームの使用方法について詳しく教える時間を設けました。
コンドームは安全で簡単な避妊法ですが、正しく使用しないと効果的に避妊できないため、
保健ボランティアさんにも村の人にも、誤解のないよう正確に使い方を説明しなければなりません。

これは、ミャンマーで実際にあった話です。
ある助産師が村の人に男性用コンドームの使い方を教える際、自分の指を男性器に例え、指にコンドームをはめて説明したそうです。
その後、「コンドームを使っていたのに妊娠した」という苦情が出たので、助産師は村の人にどのように使っていたのか聞いたところ、その人は教わった通り、自分の指にコンドームをつけて性交渉していたということがわかりました。

私たちの研修では当初、プラスチックのバナナを使ってコンドームの使い方を説明しようと計画していたのですが、誤解を避けるため、教育用の男性器の模型を用いて、具体的にわかりやすく説明することにしました。

そして研修で、講師が男性器の模型を取り出した時の様子がこちらです。

みゃんまー1.jpg
「えー、何それー?!」

みゃんまー2.jpg

講師が模型にコンドームを装着しながら、使用法と注意点の説明をしました。
性に関する話題なので、男性器の模型を使ったらボランティアの皆さんが恥ずかしい思いをするのではないかと心配していたのですが、講師の説明を真剣に聞きつつ、楽しく学ぶことができました。

コンドーム以外の避妊法についても、メリットとデメリットについて説明し、個人が各避妊法について理解したうえで自分に合ったものを選べるよう、幅広く学んでもらいました。

みゃんまー3.jpg
初めて見る女性用コンドームに興味津々。

研修後は村で行われるワークショップを通して、地域の人たちにも家族計画についての知識を広めています。
性交渉や避妊についての話題が村の人たちに受け入れられるだろうか、という心配はありましたが、
多くの人が家族計画に関心を持っており、ワークショップでは質問も多く、コンドームを使ってみたいという声も聞かれています。

妊娠・出産は女性だけの問題ではありません。
男性も含め家族みんな、地域住民全体で考えていかなければならないことです。
NICCOの保健ボランティアは、地域の人々がより健康に生活していけるよう、コミュニティー全体を対象に日々健康教育を行っています。

☆★☆ NICCOの活動に是非ご協力ください ★☆★

bt_tohoku01.gif

bt_tohoku02.gif
posted by NICCO at 11:04| Comment(0) | ミャンマー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。