2014年08月27日

【イラン・テヘラン事務所】アフガニスタン帰還支援セミナー

          「ヘイダリ氏が語るアフガニスタンへの帰還と定住までの道のり」

8月18日、テヘラン事務所の職業訓練校でアフガニスタン帰還支援に関するセミナーが開催されました。セミナー講師として招かれたのはアリレザ・ヘイダリ氏。ヘイダリ氏は、イランで生まれ育った元アフガン難民の一人で、職業訓練校の英語教師養成コースにも参加していました。昨年、イランのテヘラン大学大学院(英語翻訳修士課程)を卒業し、アフガニスタンの首都カブールへ帰還しました。帰還した当初は、身内もいない初めて踏み入れる地で、不安や途惑いを感じながらも、手当たり次第情報を探り、履歴書を持って大学の門をたたき、職を探したそうです。帰還して半年たち、ようやくカブールで大学の英語教師として職を得ることができたそうです。今回のセミナーでは、アフガニスタンへの帰還から定住に至るまで、彼が直面した困難や挑戦などを赤裸々に語ってもらうと共に、アフガニスタンの現状についても彼の視点から語ってもらいました。


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(講師のヘイダリ氏)


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(セミナールームの入り口で受付)


セミナーでは、アフガニスタンへの帰還に関して、帰還前と後とにそれぞれ感じたこと、実際に帰還してみて必要だとわかったことなどを彼自身の経験に即して話してくれました。
国内の治安は悪く、インフラも整っていない、女性の権利が大幅に制限され、差別が依然として残っているなど、彼にとって、帰国前の祖国アフガニスタンのイメージは決して良いものではありませんでした。それでもなおアフガニスタンへの帰還を決意したのは、自分自身の成長のため、また祖国への貢献のため、そして何よりもアフガニスタン人としての自尊心だったそうです。

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また、これから帰還を考えるアフガン難民の若者のため、帰還後も安全に生活するために確かめておくべき事項やアフガニスタンの就職で有利になる条件など、生活に役立つ具体的な情報も伝えてくれました。アフガニスタンで生活するためには、生活費、治安、気候など基本的な事項から、帰還後に暮らす場所のコミュニティについても知っておくべきだと話していました。またヘイダリ氏自身の経験から、帰還後に直面するであろう問題、またその問題にどのように対処すべきかについても語ってくれました。アフガニスタンは伝統が色濃く残る土地であること、言葉のアクセントや服装の違いといった身近なところから、たびたび人々とのコミュニケーションを難しく感じること。そういった問題が、本で得た情報でなく経験者の口から語られると、実感を持って伝わる気がしました。
セミナー当日は、参加者でセミナールームはいっぱいになり、スピーチの終了後はもちろん、講演の最中にも盛んに質疑応答が行われていました。

図4.jpg

(セミナーを聞きにきた人でいっぱいのセミナールーム。参加者53名)


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